小説と独り言

趣味で書いているオリジナルキャラの小説と、なんか愚痴ってます

My sunshine

僕には両親の記憶がない。
いつのまにか薄暗い病院で、一人ベッドで寝ていた。
いつからこの病院で寝ていたのだろう。
外から見ればきっと酷く恐ろしい病院に見えるに違いない。
僕にとっては唯一の家だったから、そんな風に思ったことはないのだけれど。
一緒に同じ形のベッドで寝ている皆を家族と思ったことさえある。
可笑しくない話だろう。
僕の事を大切に思ってくれる人がここにはいるのだから。
でも一つ、付け足したい事がある。
唯一、僕には血の繋がったの弟がいる。
双子の少し似ていない兄弟。
どうして弟がいるという事だけは覚えているのか、それすらもわからない。
でも、それに理由なんてものはいらなかった。
血の繋がった本当の家族がいるという事だけで僕には光だった。
その子はずっと目を瞑っていて僕の顔を見ない。
それでいい、それでいいの。
大切な君が傷つかなければ、僕の顔なんて見てもらわなくてもいい。
大好きなんだから、良いじゃないか。
これからも一緒に遊ぼうね。
僕の愛しい、そして可愛い双子の弟。
Dear sunshine   Allen xxx