Answer me
「ぎゃああああああああああ!!!!!!!!!!」
男の悲痛な叫び声と、赤い水溜りに崩れ落ちて独特な音が耳に響く。
べしゃり、という嫌な音だ。
「っはあっ…はっ…」
瞳孔が開く、口から空気が出て行く、
手には私のなのか男のなのか、どちらのなのかわからない血がべったり染みついている。
ああ、なんでこうなるの?
ねえどうし人を殺してはいけないの?
ねえどうして私を殺そうとするの?
ねえどうして私をそんな目で見るの?
ねえ、ねえ、ねえ、
「答えてよ!!!!!!!」
私の叫びは森の中に虚しく響いた。
私の命を奪おうとするくせに、どうして私は人間を殺してはいけないの???
わからないよ。教えてよ。ねえ。
「くっそ!!!!!!」
また、今日も血を見る。
千切れた相手の体はもう繋がらない。
二度と、その綺麗な体を俺に見せる事をしない。
儚いものだと、脆いものだと熟思わされる。
人と寄り添う事を忘れた頭は何も思わない。
この千切れた相手は虚しく俺を見る。
「…なんでそんな目で見るんだよ…。やめろよ」
ルールなんて、大嫌いだ。
「なんで私は生きてるの????」
「なんで人を殺しちゃいけないんだ???」
「ねえ、なんで??????」
「お前らは俺たちを殺そうとするのに??????」