小説と独り言

趣味で書いているオリジナルキャラの小説と、なんか愚痴ってます

傘についた群青色

「今日は雨、ですか」
朝起きて誰もいないリビングに来てテレビをつければ天気予報。
今日は一日中雨だという。
予報だから降らない確立も低くはないが、傘は折り畳みを持って行こうかと思う。
キッチンに行って、昨日の夜に作っておいた朝食をレンジで温める。
温めても冷めて感じる朝食は母親が作ってくれないからだろうか。
小さい頃から母親はいない。父親もいない。
弟はいる。
双子の弟がまだ幼い時に母親は病気で死んだ。
父親は戦争で死んだ。
弟は母親の病気を治すだとかなんだとかで医者になろうとしていた。
その目標の理由であった母親はあっさり死んでしまったが、諦めずに夢を叶えるため医者の資格を取るために寮に入った。
唯一何もできない私は独り、此処で暮らしている。
学校は行っている。
あまり頭の出来はよくないので成績は悪いが。
まあ、姉の出来は悪くても弟の頭の良さは太鼓判を押せる。
出来の悪い姉の様にはならないでほしい。
私は、まあ…。
「戦争に、出るかな」
通知がきてたはず。
確か、海軍から。
そこで適当に命を削ってくか。
そして問題児のいるグループにはいったわけなのですけどね。
楽しいからいいけど。
でも、彰斗だけは来て欲しくは、なかったかな。