「司令官、青木雛夛!!これからお前に艦の指揮をとってもらう!」
ずっと前から考えてた事。
「敵艦が見えた。今からそこに向かってもらおう」
何故、私が戦っているのかということ。
「敵を全滅。それだけだ」
別に嫌いじゃないけどね。
だけど、何故だろう。
「…よーそろー!」
戦って、敵を沈めるうちに、こんなに胸が苦しくなる事はない。
「…彼らにだって、自分の大切な提督が…いるんだもんね…」
希代の殺人者である私に、そんな感情なんていらない筈なのに。
「…戦艦長門、全砲門、開け」
なのに。
「………撃てええ!!!!!」
涙で顔がぐしゃぐしゃになる。