小説と独り言

趣味で書いているオリジナルキャラの小説と、なんか愚痴ってます

始まりの終わり

私は望まれて生まれたのではないらしい。

この世界では「化け物」として生きている私。

かつてはあの偉大なる魔導士に仕えていた者であるというのに。

なんて忌々しい人間だろう。

何も知らないで、「腐った化け物」などと呼び、嗤い、葬り捨てる。

これで「かつての王に仕えていた」などと言ったらへこへこして取り繕うくせに。

なんて汚らしい。

嫌な生き物だ。

なのにこれを崇高な生き物と呼ぶのなら。

私は一体、何になるというのだろうか。

…何になるの?

なのに、私は。

 

 

 

世界の運命に従うことを、やめない。