小説と独り言

趣味で書いているオリジナルキャラの小説と、なんか愚痴ってます

旅人

「…さっきもこの道通った気がするんだけど…」
完全に迷っていた。
砂漠を越えてパルテビアに向かおうと思っていた。
ちゃんと地図も買った。
色々な武器や装備も買った。
道しるべとなる魔法道具も買った。
なのに、何で迷ったのだろう。
あれ、僕って酷い方向音痴だったっけ?お、覚えがないんだけどなぁ…。
「風の向くまま、気の向くままに行き過ぎたかな…」
被っていた帽子のつばをぐっと引っ張り、深くかぶり直す。
取り敢えず、もう少し歩けば街に着くはず。
…あてはないけど。





「はあっ…はあっ…。ああ!!着いた!!」
何処かもわからない国。
だが、なんと美しい国だろう。
一瞬で考えがついた。
この国に少しだけ居候しよう、と。



後に知った国の名前はレーム帝国。
あの生ける伝説、200年も生きているマギが住んでいるレーム帝国。
もう少し後で、僕は、新しい仲間と出会うことになった。


それは、もう少し後の話。