いい加減にしなさい
「いい加減にしなよ?医療班、彰斗君??」
「うう…、ごめんなさい…」
あー、また怒られてる。
「ねえ、君の双子の弟さん、見る度にアカリンに怒られてるよね」
「え?そういえばそうねぇ。全くをもって気づかなかったわ」
「おいおい、流石に気付こうよ。総帥雛さま」
PCTでは一の泣き虫である彰斗はまたもアカリに怒られている。
アカリも飽きないのだろうか、とふとそんな思いを抱く。
いや怒ることに飽きる飽きないの問題はないのだが。
それにしても、ニトラは苦悩する。
彰斗も彰斗でドジっ子すぎやしないか?
さあて、今日はどんな事をしでかしたのやら…。
「ったく…、まさか持ってきた治療薬の入った瓶をを転んで割り、更にメスやら何やらが入っていたカートもひっくり返し患者の上に落とすとはねぇ…」
まじかよ。
不幸を呼び起こすスペシャリストなのか彰斗は。
患者が可哀想だ。死んではいないのかしら。
「まあ、その患者が軽症だったから良かったけどね。もししんでたらどうするの??どうする気だったの??」
へえ、なら良かったじゃんと思い、その患者が寝ているベッドをそっと見ると。
うわあー、包帯グルグル巻きだあー。
あれで軽症とかどうかしてるー。
しかも、隣に置いてある眼鏡。
見覚えのあるようなないような。
もしや…。
「捕虜のヒラが死んだらどうするんだ」
うわあああああああああらああああああひいいいいいいいいい。
しかも何気無く包帯グルグル巻きのラーヒー呻いてるし!!!
ホラー。そうだ。一番ピッタリの言葉だ。
「あれ、ラーヒーだったんだ」
雛は全くの無関心。
この子、どういう神経をしているんだ。
恐ろしい。
というところで飽きましたすみません