小説と独り言

趣味で書いているオリジナルキャラの小説と、なんか愚痴ってます

StarChild

ずっと憧れていた宇宙(そら)。

綺麗だと思っていた。

汚ない世界から見ていたから、綺麗に見えただけなのか。

それとも、既に私の目が汚れているのか。

今、目と鼻の先で簡単に命が散っていく。

まるでゲームの様に。

ゲームなら、簡単に人を殺せる。

だけど、此処は本当の戦場。

お遊びの世界じゃない。

本当の殺人鬼。

やり直せない世界。

目の前で儚く散っていく命は、まるで星の様で。

怖く見えた。

あんなに怖がらないと決めたことなのに。

いつか私もああなるのだろうか。

それはまた、いいのかもしれない。

罪を重ね過ぎたから。

生きていても、手には血がべったりついていて。

あの無垢で純粋な子供達には触れない。

私の命が終わる時が、私の贖罪の日か。

それも、また悪くない。

まあ、それが来るのは随分と先の話なのだろう。

この綺麗な世界を、汚ない宇宙を終わらせる気は全くない。

さあ、月に広がる宝地図を拾っていこう。

暗闇に映る宝石を辿っていこう。

彼らが道を照らしてくれる。

夢を、終わらせない。


後ろを見ればあの蒼い地球は、まだ丸かった。

削られる事はきっとない。

その丸い世界で、誰もはじっこで泣かないように。

世界のはじっこで戦いがないように。

私は、憧れていた宇宙で、もう少し。

その世界の道しるべになろう。

まだ生まれてこない子供達の為に。