色鉛筆とスケッチブック
なんて綺麗なんだろう。
あんなに人とが倒れているのに。
僕は今まで生きてきた中で、少しの表情も見せなかった。
怖かった。
表情を見せたらどうなるのか。
それでも、彼は笑ってくれた。
ゆめなのか現実なのか。
あれを見せてほしい。
僕が貴方にあげたプレゼント。
「もう少しだよ!!飛行機が飛んで行くのは!!」
眩しかった。
届かなかった。
ほら、もうおやすみ。
暗闇は、星を生み出すためにあるから。
もう一度。
「ほら、大丈夫!顔を上げてよ。貴方が蹲ってしまっても、私が守ってあげるから。大丈夫。私は、皆を守れないほど、やわじゃない。」
ほら、空だってこんなに綺麗な笑顔を見せてくれる。
僕はまた、歩き出す。