小説と独り言

趣味で書いているオリジナルキャラの小説と、なんか愚痴ってます

Love Again!!

「ねええええええ俺やばいよおおおおおおおお!!!!」
ある暖かい春の陽気が流れ込んでくる日、俺、内村 春樹は興奮をしていました。
「うっるせえよ、春樹。こんな狭い部室で叫ぶな」
「淳ひっどい!!」
鋭いツッコミをかましてくるのは俺の幼馴染の田中 淳。こんな俺に唯一ツッコミを入れてくれる良い奴だ。
「だってだって、今日俺告白されたんだよ!?凄くない!?」
「へえ、凄いね。俺毎日告白されるからうっとおしいんだけど」
「っ…!!むかつく…!」
そう。淳自身の言う通り、淳はかっこいいからモテる。でも女嫌いだから彼女は作らないらしい。むかつく。
「で、どんな子が好きになったのさ」
「お!よくぞ聞いてくれました!」
「聞かなきゃその子犬の様な目、やめてくれないじゃない」
まあごもっともだけど、口に出す必要は無いと思うんだけど。
「ふふー、その子はねー、能力者の校舎に通ってるんだよねえ」
「…は?おま、ちょ、本気?」
因みに俺らは一般の生徒。
だから能力者とは違う校舎に通っている。何故なら、随分前に能力者の生徒が一般人の生徒に誤って攻撃して大怪我をしたことがあるらしい。恐ろしい。
それが原因で今は校舎が分けられてしまった。それで今は怪我人は少なく、出たと言っても能力者の生徒が喧嘩した時の怪我人だけだ。
でも分けられた時から能力者と一般の生徒は敵対心を持つようになってしまった。
理由は様々で、一番の理由が「能力者が一般人を見下す」という事だ。
一般人はゲーム内でしか戦えないためにとてつもなく弱い存在だ。
反対に能力者はゲーム外でも能力を使える為に強い存在となる。
なので、今は能力者と一般人は絶対に仲良くしなくなってしまった。
なんて小さい喧嘩だろう。
でもそんな俺は、その能力者の方の生徒に恋をしてしまったわけでして。
淳は物凄い阿呆な顔をしてる。
まあそうだろう。淳は能力者を毛嫌いしているからな。
「ばかじゃねえの!?あいつら、俺らの事見下してんだぞ!?」
「俺も最初はそう思ってたんだけど…。今日その能力者の奴らにまた虐められてたら、能力者の女の子が助けてくれたんだ…。そいつ、凄い美人でさ!しかも『大丈夫?』って声かけてくれたんだぜ!?」
俺は興奮していつもの饒舌をかました。淳は既に呆れている。
「やっぱり、見下すやつらばっかじゃねえよ。ああやって助けてくれる奴もいるって」
「…まあ、そうだろうけどよ…」
「ま、そういうわけだから応援宜しくな」
「はあ!?意味わかんねっ…て、おい!!まてよ!!」
俺はそそくさと、彼奴のお小言から逃げることにした。
「今度会ったら、お礼しなくちゃなあ…」
こんなに学校が楽しく思えてきたのは何年ぶりだろうか。
放課後と明日楽しみになってきた。